しみ・そばかす
メラニン色素が多いほど皮膚は黒くなります。
そのメラニン色素の生成と排泄のサイクルが崩れると
メラニン色素が皮膚内に蓄積され
シミやソバカスになります。
注:シミと思っていても、痒みやムズムズ・ヒリヒリ感などの
症状が伴う場合は「女子顔面黒皮症」のことがあります。
主に化粧品が原因で起こるため、化粧を止めて
皮膚科医の診断を受けましょう。
[シミの原因]
1、ホルモンバランスの乱れや加齢
シミの代表、肝斑(カンパン)は30代後半からでき、
できる部位の範囲が狭く、左右対称に出来る場合もあります。
額・頬・口周りにできやすいです。
黄体ホルモンの分泌上昇などのホルモン異常で
一時的にメラニン色素の生成が高まることが原因となる場合が多いです。
肝臓疾患によって生じるという説もあります。
妊娠時にできる肝斑(カンパン)を妊娠性肝斑といいます。
分娩、授乳の過程で消えていく事が多いです。
ピルの服用でもシミが増えたり濃くなったりする事があります。
閉経時にもできることが多いです。
卵巣機能停止とともに消えていきますが、
加齢によって新陳代謝が低下しているために
そのままシミとして残ってしまうこともあります。
2、紫外線
紫外線はメラニン色素の生成を促進させます。
3、皮膚の炎症
フェイスブラシやナイロンタオルでゴシゴシ洗う刺激でも
色素沈着の原因になります。
また、化粧品などによって皮膚の炎症を起こすと
色素沈着ができることがあります。
化粧品に含まれる石油系界面活性剤・防腐剤・着色料・香料などで
アレルギー皮膚炎を起こし
かぶれや痒みを起こした後に色素沈着になることが多いです。
化粧水をパシパシパッティングしたり、ゴシゴシ洗ったり、
コットンで拭き取ったりすることも炎症を起こし
結果シミの原因になってしまいます。
[ソバカスの原因]
ソバカスは遺伝性が関わる為、シミとは異なり、5、6歳からできます。
色が白く日焼けいやすい人に多いです。
成長と共に増え思春期には、目立つようになります。
その後は薄くなる場合もありますが個人差が大きいです。
紫外線が強い春や夏は色が濃くなります。
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[しみ・ソバカスの一般的なお手入れ]
1、紫外線対策をしましょう
日傘やUVカットクリームなどでUVカットをしましょう。
汗をかいたり、タオルで拭いた場合は塗りなおしましょう。
UVカットはSPFの数値は紫外線カット力ではなくカットの時間です。
化粧品による炎症の色素沈着を防ぐためにこちらを参考に選びましょう。
UVカット
2、新陳代謝を高めましょう
過労、睡眠不足は禁物です。ストレスを溜めないようにし、
規則正しい生活、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
マッサージで血液の流れをよくして新陳代謝を高めましょう。
3、メラニンをつくらない
専用化粧品はシミやソバカスを消すというより
増えたり、濃くなったりするのを予防するという目的になります。
1年中使い続ける必要があります。
美白成分のビタミンC、ビタミンC誘導体、アルブチン、ルシノール、エラグ酸、
コウジ酸、カモミラET、アルテアエキス、クララエキス、カンゾウエキス、
カキョクエキスなどでメラニン色素の過剰生成を抑える。
ビタミンCが豊富な食材を摂取するのも良いです。
4、メラニン色素を薄くする
ビタミンC(アスコルビン酸)、プラセンタエキスはメラニン色素の色を
薄くする作用があります。
ビタミンCは皮膚への浸透がよくないので、多くの化粧品には
ビタミンC誘導体(アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩)が
使用されます。
5、強い刺激を与えないようにする
ゴシゴシ洗ったり、フェイスブラシ、スクラブの使用は避けましょう。
化粧品刺激の少ないものを使用しましょう。
刺激成分としては「石油性界面活性剤・防腐剤・着色料・香料」等があります。
色々調べるときりがありませんが、「旧表示指定成分不使用」と
なっているスキンケア用品や化粧品はそれなりに気を使っていると思われるので
そのようなものを使った方がよいでしょう。
もし化粧をした場合はダブル洗顔が大切です。
クレンジングでメイクを短時間で洗い流し
その後に、洗顔をしましょう。
よくクレンジングと洗顔の両役割を果たす洗顔料がありますが
強い刺激の成分が多いためおススメできません。
また、洗顔をするときは泡状のものや洗顔フォームの場合は
刺激成分が多いため固形石鹸の方が無難です。
固形石鹸で、よく泡立て、優しく洗い、よくすすぎましょう。
[しみ・そばかすに対する食事]
●ビタミンCが豊富な食材を積極的に食べましょう
オレンジ・イチゴ・レモン・ジャガイモなどがビタミンCが豊富です。
●コーヒーやお茶などはほどほどにしましょう
カフェインを多量に摂取するとメラニンを拡散させてしまいます。
飲み過ぎないようにしましょう。
●タバコはやめましょう
ニコチンはビタミンCを破壊します。
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[シミそばかすの治療]
注:シミの種類によって治療が異なります。
レーザーですべてのシミが改善できるわけではありません。
「肝斑」はレーザー治療をすると悪化してしまいます。
シミの種類を見分ける事が大切です。
病院以外でレーザーをやっているところもありますが、
専門医に診てもらい病院でお受けになる事をおススメします。
●外用薬・・・脂溶性アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩
アスコルビン酸ジパルミテート
レチノイン酸(ビタミンA酸)
ハイドロキシン
●内服薬・・・ビタミンC
ビタミンE
ダルタチオン剤
●ケミカルピーリング・・・古くなった角質を除去して、
新陳代謝(ターンオーバー)を促進させていきます。
繰り返すことによりくすみが改善されます。
●レーザー・・・Qスイッチルビーレーザー
エルビウムAYGレーザー
●内服薬・・・ステロイド剤、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤など
外用薬と併用する事もあります。