メカニズム1、コラーゲンなどの低下
皮膚は下記のように3層でできています。
皮膚の表面が表皮、その下が真皮、一番下が皮下組織の3層です。
肌のハリに大切なのは、真ん中の真皮です。
真皮には、コラーゲン線維やヒアルロン酸など
肌のハリに大切なものがたくさんあります
・膠原線維(コラーゲン線維)…皮膚の表面を支え、皮膚の張りを保っている。
・基質(ヒアルロン酸など)…水分を保ち、クッションの役割をしている。
・弾力線維(エラスチン)…ゴムのようなもので、皮膚の弾力を保つ。
・線維芽細胞・・・上の3つを作っているところ。
これらが低下をしてしまうことで、
表皮を支えきれなくなり、しわ・たるみができます。
低下する原因は、加齢の他に紫外線、ストレス、タバコなどがあります。
メカニズム2、筋肉が縮み硬くなる
「しわ・たるみは筋肉のゆるみが原因」と、
間違った知識が広まってしまっています。
しわ、たるみのほとんどは、
筋肉の縮み、または硬くなることでできていることが
検査(MRI)や治療で解っています。
下記の図のように、
筋肉が縮むことで皮膚が引っ張られて、しわ・たるみができます。
加齢により筋肉が硬くなるため、そのまま定着してしまいます。
そして、皮膚のコラーゲンなどが低下していると、
縮んだ筋肉に引っ張られやすくなるため
しわ・たるみができやすくなります。
しわは、口元や目元などよく動く部分にできます。
【額のしわ、眉間のしわ、目の周りのしわ・たるみ】
目の開閉や眉毛の上下の動きによってできます。視力が悪く、
目を細める動作は悪化してしまいます。
【頬(ホホ)、口周りのしわ・たるみ】
「イ」や「エ」など、大きく口を開ける動き、口を強く閉じることや、
「ウ」と口を前に突き出す動きによってできる。
上記の動作が多い人は、筋肉を良く使うため筋肉が縮み、
そして加齢とともに筋肉が硬くなるため、
しわ・たるみができてしまいます。