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 IMコンサルタント 美容コンサルタント平松由貴 
 *執筆・講演・取材依頼等は、Email:info@hadahari.com または平松由貴オフィシャルウェブサイトから
 

顔のかぶれ

顔のかぶれ

 [顔のかぶれのための一般的なケア]


化粧などはしないで、なるべく刺激を避けることが大切です。
刺激成分としては「石油性界面活性剤・防腐剤・着色料・香料」等があります。
色々調べるときりがありませんが、「旧表示指定成分不使用」と
うたっているような商品はそれなりに気を使っていると思われるので
そのようなものを使う方が良いでしょう。



本来、かぶれを起こしたら、
「化粧はしない。もし化粧をしたらなるべく早く落とす」
というのが原則です。
 

もし化粧をした場合はダブル洗顔が大切です。
クレンジングでメイクを短時間で洗い流し
その後に、洗顔をしましょう。
よくクレンジングと洗顔の両役割を果たす洗顔料がありますが
強い刺激の成分が多いため、かぶれている時は避けた方が無難です。
 
 

洗顔をするときは泡状のものや洗顔フォームの場合は
刺激成分が多いため固形石鹸の方が無難です。
固形石鹸で、よく泡立て、優しく洗い、よくすすぎましょう。
ゴシゴシ擦った方が良いと考えてしまいがちですが
ゴシゴシ擦るのは肌に悪い刺激を与えるため禁物です。
 
 

その後、化粧水や乳液は塗らず保湿クリームまたはオイルを塗り
乾燥を防ぎましょう。

その理由としてはできるだけ刺激を避けるためです。
化粧水で保湿をしなければと思うかもしれませんが、
化粧水はアルコールなど刺激物が入っているものが多いです。
特に塗ってサッパリするような化粧水は刺激が強いです。

乳液は肌に優しい印象がありますが、乳化するために刺激成分が
入っているものが多いです。
クリームやオイルだけにした方が、かぶれたお肌には良いです。



化粧品の物質のどれかが原因となり、かぶれが起きていることもあります。
そのようなときはその化粧品が肌に合うかを知るために
パッチテストというのを行ってください。
パッチテストをすることで、アレルギー物質であるかどうかの指標になります。




もし、かぶれの原因が分かる時は、それを避ける事が大切です。
食材や天然成分のみの化粧品でも、
 
絶対にカブレが起こらないということはありません。
 
「カブレにくい」と記載してあっても、その化粧品でかぶれることもあります。
また、宝飾品(ピアス・ネックレス等)が原因であればそれを避けることが
一番です。
どうしても原因がはっきりしない場合、皮膚科で原因を突き止めるための
パッチテストをしてくれます。


「かぶれ」ではないものを、間違えて「かぶれ」と
認識してしまっていることもあります。
●かゆみがある
●発疹がある
●徐々に広がっている
●原因物質を触れたことを原因とする
ということをチェックしてください。
異物が皮膚に触れたことで起こり、赤み・ほてり・腫れ・水泡などが生じます。
それ以外に
「アトピー」や「口周囲皮膚炎」、「局性掻爬皮膚炎」、「うっ血性皮膚炎」、
「全身性剥脱性皮膚炎」、「貨幣状皮膚炎」、「脂漏性皮膚炎」などを
「かぶれ」と感違いしていることもあります。



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お肌のかぶれのことを正式には「接触性皮膚炎」という言い方をします。
「接触性皮膚炎」は

1、一次刺激性接触性皮膚炎
2、アレルギー性接触性皮膚炎(抗原抗体反応性接触性皮膚炎)

に分かれます。


1、一次刺激性接触性皮膚炎

お肌に合わない化粧品、強い酸やアルカリなど科学物質、
太陽光線、毒性のある虫や植物、などが因子となります。
皮膚の抵抗力がそれらの刺激に抵抗出来ないと
皮膚にかぶれを起こします。
流水洗浄し、ひどい場合は皮膚医の診断を受けましょう。

生理前後や妊娠、更年期などホルモンバランスが崩れやすい時は
かぶれを起こしやすいです。
また、過労や睡眠不足など体調が思わしくない時や
季節の変わり目も肌が敏感になるため、かぶれが生じやすいです。



2、アレルギー性接触性皮膚炎

抗原抗体反応性接触性皮膚炎ともいいます。
接触物質によるアレルギー反応で生じた皮膚炎です。
ひどい場合は皮膚医の診断を受けましょう。

一度の接触では起こらず刺激を繰返すうちに起こります。
化粧品や金属、科学繊維の下着、皮膚に塗る薬剤などが
原因となることがあり特定が難しいです。

抗体(原因となる物質)を持っている人に起こり、
24~48時間経過してから症状が現れます。
一次刺激性接触性皮膚炎と違い、原因物質の量や濃度と
症状の程度は必ずしも関係しないです。




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かぶれの原因になりやすい物質(アレルゲン)

[接触アレルゲン]
*アレルゲンとはアレルギーになる可能性がある物質のことです。

・動物・・・犬や猫、小鳥、ウサギなどの毛や唾液など

・微生物・・・カビやハウスダストなど

・昆虫・・・家ダニ、クモ、毛虫、しらみ、蚊など

・植物・・・スギやマツなどの花粉、アロエ、うるし、ギンナン、ツツジ、ベコニアなど

・化学薬品類・・・化粧品、パーマ液、毛染剤、洗剤、外用薬、香料など

・その他・・・金属アクセサリー、衣類、生理用品、ゴム手袋、など


[食品アレルゲン]
*アレルゲンとはアレルギーになる可能性がある物質のことです。
*そば・小麦・卵・乳・落花生は表示が義務付けられています。

・穀類・・・そば粉、小麦粉、トウモロコシ粉など

・魚介類・・・海老、蟹、タコ、イカ、牡蠣、たら、ます、にしん、さんま、
                 イクラ、さば、かつお、あじ、さけ、いわし、まぐろ、シジミ、など

・肉類・・・牛、豚、鶏、羊、ベーコンなど

・卵や乳製品・・・卵、マヨネーズ、牛乳、バターなど

・野菜・・・筍、レンコン、ごぼう、ふき、山芋、里芋、ねぎ、落花生など

・海藻・・・ひじき、ワカメ、昆布など

・刺激物・・・カレー粉、わさび、胡椒、しょうが、アルコール飲料など

・その他・・・チョコレート、味噌、イーストなど


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[接触性皮膚炎の病院での治療]

皮膚科でパッチテストを行い、かぶれの原因を知ることが大切です。
原因物質の除去をします。
原因の特定が難しい場合は原因となりうる物の接触を止め
何が原因かを突き止めましょう。

●外用薬・・・非ステロイド系、ステロイド(副腎皮質ホルモンを含有)

        注:ステロイド剤は毛細血管が収縮するため
        一時的に肌が白くなりますが、長く使用していると
        赤くなってしまうので、
        出来るだけ早く非ステロイド系の外用薬に切り替えましょう。   

●内服薬・・・ステロイド剤、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤など
                 外用薬と併用する事もあります。

治療をしていても毎日のケアは怠らないようにしましょう。


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