皮膚を焼かずに、コラーゲンを増やすことができる治療です。
危険性が低いので行っている病院が多いです。
A)サーマクール
サーマクールCPT・サーマクールSTC ・ サーマクール NXT など。
*厳密にはレーザーではないのですが、電磁力RF波で組織を引き締める方法です。
B) NLite
キュリア ・ アレキサンドライト ・ ダイオードレーザー など。
*ショートパルス(短い波長)のレーザーに、冷却装置を組み込んだものです。
C) フォトRF
オーロラ ・ ポラリス ・ タイタン ・ ipulse など。
*「NLlite」のようなレーザーと、「サーマクール」のような電磁力RF波の弱いものを
組み合わせたものです。
D) IPL
IPLエリプスフレックス ・ フォトフェイシャル など。
*「IPL」は、厳密にはレーザーではないのですが、560~1200nmの光を放つ方法です。
(A)の「サーマクール」が、シワ・タルミに対しては効果が最も高く、
(D)の「IPL」は、シワ・タルミには効果少ししかないですが、
一部を除くシミやクスミなどには効果があります。
しわ・たるみの改善に対する効果は、
(A)サーマクール > (B) NLite ・(C)フォトRF > (D) IPL
と、(A)の「サーマクール」は効果が高いです。
ただ、場所による使い分けがあります。
頬(ほほ)のシワ・タルミは、(A)サーマクールがいいですが、
目のまわりは、(B)NLiteの方がいいとされます。
(A)サーマクール(高周波)
・サーマクール
・サーマクールCPT
・サーマクールSTC
・サーマクール NXT
サーマクールCPT・サーマクールSTC・サーマクールNXTは、
それぞれ種類です古い順番にCPT・STC・NXTとなります。
皮膚表面にはダメージを与えず真皮(皮膚の奥側)に作用して、
コラーゲン・ヒアルロン酸などの増加を促すというのが目的です。
1回あたり10~30万円程度です
合併症(危険性)として、やけど・水ぶくれがあります。
「レーザーなど2(Non ablative laser)」の中では、
最もしわ・たるみに効果がありますが、リスクも最も高いです。
半年~1年に1回の治療が必要です。
頬には特に効果があり、ほうれい線にも一定の効果があります。
(B) NLite
・NLite
・キュリア
・アレキサンドライト
・ダイオードレーザー
ダイレーザー(色素レーザー)の中でもショートパルス(短い波長)のレーザーに
冷却装置を組み込んだものです。
血管に作用し、そこからコラーゲンを作り、しわ・たるみを改善するのが目的です
費用は1回1~5万円程度で、2週間に1回程度を何回か繰り返します。
効果は30%程度に出ると言われています。
合併症(危険性)としては、紫斑形成 (紫色になる)ということがあります。
(C) フォトRF
・フォトRF
・オーロラ
・ポラリス
・タイタン
・ipulse
キュリア・オーロラ・ポラリス・タイタン・ipulseというのはメーカー名のようなもので、
それぞれの説明を読むとわが社が一番と書いてあるのため、
どれがいいとは一概に言えません。
「フォトRF」は、(A)の「サーマクール」 と、 (D)の「IPL」 を
組み合わせたようなものですが、組み合わせたからいいというものではなく、
どちらかというと「IPL」寄りで、軽い「サーマクール」と同等の効果があるという程度に
考えた方がよいでしょう。
合併症(危険性)として
サーマクール程の水泡をつくることはないですが、軽度はあります。
(B)の「NLite」 と同様に紫班形成(紫色になる)の可能性があります
(D) IPL
・ IPLエリプスフレックス
・ フォトフェイシャル
普通レーザーというと○○nmのレーザーというように波長が決まるのですが、
「IPL」は広い範囲のレーザーをかける形です。
広いからいいというわけではなく、効果は低いです。
それは(A)の「サーマクール」などと違い、あまりコラーゲンを増やせないためです。
一方で、色素などや浅いシワに対しては効果があるため
一部を除くシミやクスミには効果的です。
1回3~6万で、5回以上の治療が必要です。
注意:
これらのレーザーは、「レーザーだから大丈夫だろう」ととにかく安い所にするのではなく、
皮膚科専門医・形成外科専門医・美容外科専門医に施行してもらった方が安心です。
医者であれば1年目のなりたててでも、脳外科でも内科でもレーザーすることが可能だからです。
また、これらの治療を行っても、継続的なスキンケアは大切です。